2006年 1月 13日

弟からのアドバイス

投稿者 by vulcan at 00:49 / カテゴリ: 駄文[住居] / 1 コメント / 0 TrackBack

内覧会の同行をお願いしていた弟(一級建築士)から同行が難しい旨メールが来ましたが、その代わり、懇切丁寧なアドバイスをもらいました。自分を思ってくれ、素晴らしいアドバイスをしてくれた弟に感動しました。弟にお願いして本当に良かったと思っています。このアドバイスを自分だけのものにしておくのはもったいないので、公開させていただきます。

~~~~~私から弟への依頼メール(携帯)~~~~~
内覧会は2月11日土11時30分からに変更してもらいました。日程変更の他に、売り主の立ち会い、水道とガスの開栓、上階隣戸からの音伝導体感、売り主竣工検査の報告、内覧会参加者の増員を依頼したところ、まだ確約はとれないものの前向きに検討してくれるとの返事が早速来て、対応の良さにほっとしている今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか?

前置きが長くなりましたが、11日は仕事が入るかもしれない由、是非とも曲げて手を貸して欲しいと思います。今年は、我が家にとって、いろんな意味で人生で最もエキサイティングな年になると睨んでいます。そしてその中でもマイホーム購入は最大のイベントの一つだと思っていますが、それに●(弟の名)が●として相応しい形で関与してくれることがとても素晴らしいことだと思うのです。大袈裟だと思うかもしれませんか、●に対して感謝できるまたとないチャンスだと思っています。是非とも万事繰り合わせの上、いい仕事をし、美酒を飲みに来てください。よろしくお願い申し上げます。


~~~~~弟から兄(私)へのメール~~~~~
前略

どうもお久しぶりです。2月11・12日の件ですが、大変申し訳ありませんが仕事になっており、東京まで行けそうにありません。我々の仕事は365日動いている以上土曜日だから・日曜日だから・何曜日だからといって休みが決まっているわけではなく、まして連休ともなれば休みたいという希望の人がたくさんいるわけで、それでも営業上出勤せよと言っている立場上、自分が率先して出ていかなければならない立場なのです。せっかくいろいろ考えてくれ、頼りにもしてくれ、弟として至極光栄なことですが、期待に応えることが出来ず申し訳ありません。残念ですが東京行きは又の機会とさせていただきます。

 ちなみに内覧会とは仕上がった部分を見るわけで、今更建て方や構造云々を見るわけではなく、表面の仕上げや建具・家具等の仕上がり具合のチェックにあります。

① 壁・天井クロスの傷のチェック

② 模様があるクロスのジョイント部分のズレはないか

③ クロスの下地(ボード)の状態のチェック

④ フローリングの傷等のチェック

⑤ フローリングの継ぎ目部分に大きな隙間はないか

⑥ 歩いたときに床のきしみ等はないか

⑦ 床で部分的に高くなっているところや低くなっているところはないか。

⑧ サッシの傷等のチェック

⑨ 室内木製建具の傷等のチェック

⑩ サッシ・木製建具等の建付のチェック

⑪ キッチンの据付状態のチェック

⑫ 造り付け家具の据付状態のチェック

⑬ 家具に傷がないかのチェック

⑭ スイッチ・コンセントは打ち合わせた場所にあるか、個数はどうか。

⑮ 水道の水圧は適当か

⑯ 排水はスムーズに流れるか

⑰ 排水部から異臭はしないか

以上が主にあげられると思います。

詳しく説明すると

① 壁の傷とは主に人の通り道である廊下や出入り口付近に付きやすい。廊下の傷とは物を運搬中に付けてしまう傷なので、だいたい腰から肩くらいのところに付きやすい。又歩いている靴等で蹴ってしまうこともあるので、足元にも付きやすい。曲がり角にも物をぶつけてしまうので付きやすい。出入り口付近の傷とは物を持って玄関に入ったときにまず物を置いたり、向きを変えたりするので入り口付近の壁や天井に傷を付けやすい。室内の出入り口でも同じ事が考えられる。以上のことを注意してみているとチェックしやすい。

② 模様があるクロスの場合ジョイント部分に模様のズレが生じやすい。良く目を凝らしてみなければ判らない様なズレは許容範囲内だが、パッと見て明らかに判ってしまうモノはズレていると言える。クロスというのは幅が約900㎜なので900ピッチで注意深く見ていると見つけやすい。

③ クロスの下地(ボード)の状態のチェックというのは、壁・天井は一枚910×1820の石膏ボードが貼られていることが多く、(図面を見ていないので詳しくは判らないけど)その下地の貼り方が悪いとジョイントの部分がクロスを通して表面に浮き出てしまう(これを不陸と言う)。これは比較的簡単に見つけることが出来る。部屋が明るいときは光が室内のあちこちに反射して不陸を隠してしまう。(年をとった女優さんの顔に光を良く当ててシミやシワを目立たなくすることと同じと考えてもらえばよい。)室内を暗くして壁や天井面に対して光源を近づけて鋭角に照らすと不陸が発見しやすい。天井の不陸は光が天井に対して鋭角に差し込む夕方に目立つ。壁の不陸はそれぞれ壁に対して光が鋭角に差し込むとき。室内を暗くして、明るめの懐中電灯や照明器具を壁や天井面に一方向から近づけてみると壁の下地の状態がわかりやすい。

④ フローリングの傷も真上から見たのではわかりにくいので、光の反射を利用して床に寝転がって目を床に近づけてみると発見しやすい。

⑤ 図面や仕様書を見ていないので良くわからないが、フローリングの一枚一枚のつなぎ目が大きく隙間が開いている場合もある。これは真上から見て明らかにこれは開きすぎだろうというところを発見していく。

⑥ これも図面や仕様書を見ていないので良くわからないが、木下地の床の場合床のきしみ音がする場合がある。歩いたり走ったりすると「キュッキュ」「ミシッミシ」と音がする場合がある。

⑦ 床の下地の状態が悪いと数㎜だが高低が生じたりする。これも光の反射を利用して床付近に光源を持っていくと発見しやすい。又巾木(壁の一番下に付いている高さ60㎜程度の木の板)と床に隙間がないかどうかをチェックしていくとわかりやすい。

⑧ サッシも傷が付きやすいモノの一つである。サッシ本体は工事の後ろの方に取り付けるので傷が付きにくいが、これも腰の辺りの高さには傷が付きやすい。それよりも枠の方に傷が付きやすい。サッシ枠は内部工事の最初に付くので後からの工事の材料を入れたりするときに傷が付きやすい。上枠は人の頭の真上、縦枠は腰から頭の位置、下枠は人の真下等、物を運搬中についコツンとやってしまうことがある。傷も上手に補修していれば判らないのだが、下手だとムラになっている。(これも光が差し込む角度によって浮き出てくる)

⑨ 室内木製建具についてもサッシと同様の位置に注意して見る。やはり多いのが頭の上と腰から肩の辺り。扉は一番最後に取り付けるので傷が付きにくい。

⑩ サッシ・木製建具が真っ直ぐ取り付けてあるかチェック。サッシの場合はよほどひどくない限り大抵は鍵もかかるし、ピタッと閉まりが、一応確認する。サッシを少し開いた状態(10㎜位隙間をあける)にして隙間が均一かみてみる。動きもスムーズに動くか確認。木製建具の場合、上下左右の隙間は均一かどうかを確認。開き戸・引戸共動きがスムーズかを確認。バタンと閉めたときに戻ってこないかを確認。

⑪ キッチンの天板は段差がなく平滑になっているかを確認。物を落とした跡や傷などはないかを確認。引出や扉も真っ直ぐ取り付けてあるか上下左右の隙間は均一か、扉は上下左右とも同じ出かを確認。水回りのコーキングもきちっと打ってあるかを確認。吊り戸棚もしっかり固定されているか実際さわってみる。

⑫ 造り付け家具は工程的に最後の方に取り付けるので、傷は付きにくい。真っ直ぐ水平に取り付けてあるかを確認。キッチンの扉と同様真っ直ぐ取り付けてあるか確認。ぐらつかないかきちんと固定されているか確認。

⑬ 家具・キッチンとも後ろの方の工事なのだが、一応扉等に傷がないかを確認。

⑭ コンセントの位置、個数は打ち合わせた図面通りか確認。テレビ・電話も同様。照明器具も仕様書通りか確認。

とまあこんなモノだと思う。

一応売り主の検査があるので大抵は直っている場合が多いが、自分の目で検査してみるのも必要だと思う。実際住んでからいろいろ目に付くところが多いと思うが、住みだしてしまうと「まあいいやめんどくさいし」と思ってしまいがちです。

仕上がりの具合は自分が納得する仕上がりなら良し、指摘したことに対してマンションの営業マンが誠実に対応してくれれば良し、「普通はこんなモノですよ、これは許容範囲です、施工誤差です。」など言うかもしれないけど、要は自分が住む家なので、自分が納得すればいいと思う。少々傷が付いていてもどうせ子供が付けるしなと思えばいいし、傷が付いているので許せなかったら納得いくまで直してもらえばいいと思う。また判らないことがあれば遠慮なく質問してください。

草々

~~~~~上に対する私の返事~~~~~
前略

上記、承知仕りました。

頼みにしていたのが適わずとなって、残念至極では
ございますが、早めにご連絡いただいたことで、
取り乱さずに済みました。

また、懇切丁寧なアドバイス、誠に感に堪えません。
自分なりに内覧会について勉強しておりますので、
この期に及んでは折角のアドバイスを無に帰さぬよう
全力で取り組む所存であります。

内覧会まで一月ほど時間がありますので、
今後もご教授頂きたく、宜しくお願い申し上げます。
まずは略儀ながらお礼まで。

草々

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コメント

なるほど~。さすが弟さんですな☆

私の友達も○×ホーム(売主側)に勤めており、
彼女がマンションを購入した際、上司を連れて内覧会へ行き
100箇所近くチェックをつけて「イヤな顔された」と言ってました。

彼女のマンションの場合、やはり一部のコンセントと電話線が
全然違うところにつけられており、憤慨していました★
結局移動させることができず未だに使いづらいと嘆いています。。。

とにかく、弟さんも言うように「自分が納得すること」が一番と思います。
コンセントの場所がどうであれ気にしないって人もいるでしょうし・・・
作ってる側が「あんま気にしない」って人種だったらそのギャップは大きく、
内覧会でのチェックも激しい攻防戦となるかもしれません。(苦笑)

でも聞いているカンジだと親切丁寧な信頼できる会社のようなので
たぶん割合穏やか、かつスムーズにイベントが終わるのでは、と思います。

アドバイスをもとに、内覧会へ向けて頑張って下さい!

投稿者:  REN   at 2006年01月13日 11:12
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