2006年 10月 03日

傲慢、謙虚、卑屈

投稿者 by vulcan at 11:58 / カテゴリ: 存在理由 / 0 コメント / 0 TrackBack

謙虚という言葉の定義はなかなか難しく、「一歩前に出れば傲慢となり、一歩退けば卑屈となる」というようなイメージがあり、「果たして謙虚というのは日本人の美徳なのだろうか」と疑問を思うことも往々にしてあるものです。

何ゆえ、人は傲慢になり、また、卑屈になるのかということを考えると、私が申し上げるまでもなく、自意識が過剰なる所以です。自意識が過剰ゆえ、自信が過ぎる者は傲慢となり、自信が無い者は卑屈となるわけです。

つまり、謙虚というものは、自意識を捨てる、言い換えれば、自分を捨てるところに生まれるのだと思います。一方、謙虚というものは、身に付けるものではなく身に付くものだとも思います。そのためには、自分というものをしっかり持つことが肝要です。

「自分を捨て、且つ自分をしっかり持つ」という、一見すると二律背反の状態に到達して、真の謙虚さが身に付くのではないでしょうか。

偉そうに申し上げる私ですが、そもそも、『存在理由』のカテゴリーの主たるテーマが「自意識過剰な私のルーツ探し」であり、以下に示す『随筆』での文脈からも、まだまだ真の謙虚さが身に付いた状態では無いことが分かります。

謙虚さに悩む

昔から、ことある毎にというとオーバーだが、頻繁に自分の謙虚さの不足について、母親なり、弟なりが指摘してきた。

子供のころから心にも無いのに謙(へりくだ)ったり、へつらったり、謙遜したりするのは、自分にうそをつくことになるので嫌だった。大抵のことは誰だってやればできるわけで、やると決めて、努力すればできるのが当たり前で、それをしないのは怠慢か、できないという思い込みが激しいかのどちらかだ。やるべきことをやらず、お上手を言ったり、妬むことに終始している者を見ると、怠慢を指摘するか、思い込みを取り払うかしてあげたくなるが、そうなるとますます尊大に振舞っているように見えてしまうので、できていない人間と接するのが苦手で、その結果、我が道を行くという性格を強めたように思う。

また、母親にとっては、子供はいつまでも子供のようで、何かと私の言動に心配を覚えるようだ。愛情に感謝しつつも、多少の反発心から、「俺は天才だから」「俺にできないことはない」と言って心配が無用であることを伝えるのだが、当然、火に油を注ぐようなものだ。最近は、とりあえず感謝の意を示すことを心掛けてはいるが、本質的には「心配には及ばない」ということを伝えるわけで、謙虚さが足らないという印象には変わらないだろう。

謙虚さとは何か、自分はそれをどう身に付けるべきかということに長年悩んだ。しかし、あるときそれも吹っ切れた感がある。それまでは、実力を磨き、他人に実力を認めさせることに執着していたが、自分に実力があり、周りもそれを認めていることを理解したころから、虚勢を張る必要が無くなった。そうすると、尊大に振舞うことも無くなり、そう見えないかという心配も無くなった。

謙虚さとは今もって難しい概念だが、地位に溺れて思い上がることさえ気をつけていれば、自然と身につくまで待っていた方が良いように思う。無理に身に付けようとすれば自分の器を小さくすることにもつながりかねない。

『随筆』を書いてから2ヶ月が経過し、謙虚については、とりあえずの結論に達しました。

繰り返しになりますが、まずは、自分というものをしっかり持つことが大事です。自分というセルフイメージをしっかり持ち、それをぶれないようにすることがまず何より必要です。そうであれば、まだまだセルフイメージに到達していない間は、他人に『傲慢』と思われても、セルフイメージに到達した折には徐々に『傲慢』さが抜け、セルフイメージを超える成功を収めだしても、自分というものがしっかりしているので、以後は『謙虚』という境地に到達するでしょう。まさに、『実るほど 頭を垂れる 稲穂かな』というわけです。

そして、「自分というものをしっかり持つ」ことの裏に、「自分を捨てる」ということが重要です。両者は表裏一体だと思います。あるいは、「自分というものをしっかり持つ」ことを超越したところに「自分を捨てる」境地があるのかもしれません。つまり、セルフイメージに到達するまでは、「自分というものをしっかり持つ」であり、セルフイメージに到達した以後は「自分を捨てる」ということです。

なかなか奥の深い『謙虚』ですが、どうにかここまで到達したのも、M.T.氏の教えに従い、毎日何回も「無上甚深微妙法 百千萬劫難遭遇 我今見聞得受持 願解如来眞実義」を唱えてきたおかげだと思っています。

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